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バンクーバー
2010/03/16 02:50
赤い紙と青い紙がそれぞれ1005枚ずつ用意してあります。赤青ともにそれぞれの紙の表には1から1005までの整数が1つずつ書かれています。裏には何も書かれておらず,裏を見ても表の内容は分かりません。今,これら2010枚の紙を裏返した後,シャッフルし,無作為に4枚を選び出します。その4枚の中に赤青で同じ数字Nがあることを「事象A(N)」と表します。取り出された4枚の紙について,
(1)事象A(1),A(2),A(3),……,A(22)のうち少なくとも1つが起こる確率を求めて下さい。
【解答】
まずはベン図を考えます。A(α),A(β),……,A(λ)が同時に起こる確率をU(α,β,……,λ)と表記します。求める確率をこの記号を用いて表します。
U(1)+U(2)+U(3)+……+U(22)−U(1,2)−U(1,3)−U(1,4)−……−U(1,22)−U(2,3)−U(2,4)−……−U(21,22)
をベン図で考えてみると,一重の部分および二重の部分をそれぞれ重複なく1回ずつ加えたものに,三重以上の部分がいくらか加減されたものです。それらは,λ≧3として,適当なU(α,β,……,λ)を加減することによって消せます。それをXとします。そうして残ったのが求める確率です。すなわち,
(求める確率)=U(1)+U(2)+U(3)+……+U(22)−U(1,2)−U(1,3)−U(1,4)−……−U(1,22)−U(2,3)−U(2,4)−……−U(21,22)+X
一方で,紙は4枚取るので,同じ数字の組が3組以上あることはありえません。つまり,λ≧3に対して,U(α,β,……,λ)=0がいえます。このことから,X=0ですから,
(求める確率)=U(1)+U(2)+U(3)+……+U(22)−U(1,2)−U(1,3)−U(1,4)−……−U(1,22)−U(2,3)−U(2,4)−……−U(21,22)
U(1):1の紙が2枚あり,その他は何でもよい。よって,U(1)=1×1×2008C2/2010C4
U(1,2):1の紙が2枚あり,2の紙も2枚ある。よって,U(1,2)=1×1×1×1/2010C4
U(1)=U(2)=U(3)=……=U(22)
U(1,2)=U(1,3)=U(1,4)=……=U(21,22)
は明らかなので,求める確率は,22×U(1)−22C2×U(1,2)=2955359/45204802314
(2)事象A(1),A(2),A(3),……,A(n)のうち少なくとも1つが起こる確率をB(n)とします。証明は不要。(あってもOK)
(a)B(n)を最大にするnとそのときのB(n)を求めて下さい。
(b)B(n)/nを最大にするnとそのときのB(n)/nを求めて下さい。
【解答】
n=1のとき
B(n)=U(1)=4/1346030
n≧2のとき
B(n)
=(n×2008C2−nC2)/2010C4
={2015028n−n(n−1)/2}/678072034710
=(−n2+4030057n)/1356144069420
なお,これはn=1の場合を含んでいます(計算すれば確かめられます)。
これは2次関数であり,その軸はn=4030057/2,上に凸の放物線です。
このことから,
(a)n=1,2,3,……,1005のうちで最も軸に近いのはn=1005でこのとき,B(1005)=4049197260/1356144069420=1007263/337349271
(b)B(n)/n=(−n+4030057)/1356144069420であり,これは右下がりの直線です。明らかにn=1のときに最大で,このとき,B(1)/1=4030056/1356144069420=2/673015
(1)事象A(1),A(2),A(3),……,A(22)のうち少なくとも1つが起こる確率を求めて下さい。
【解答】
まずはベン図を考えます。A(α),A(β),……,A(λ)が同時に起こる確率をU(α,β,……,λ)と表記します。求める確率をこの記号を用いて表します。
U(1)+U(2)+U(3)+……+U(22)−U(1,2)−U(1,3)−U(1,4)−……−U(1,22)−U(2,3)−U(2,4)−……−U(21,22)
をベン図で考えてみると,一重の部分および二重の部分をそれぞれ重複なく1回ずつ加えたものに,三重以上の部分がいくらか加減されたものです。それらは,λ≧3として,適当なU(α,β,……,λ)を加減することによって消せます。それをXとします。そうして残ったのが求める確率です。すなわち,
(求める確率)=U(1)+U(2)+U(3)+……+U(22)−U(1,2)−U(1,3)−U(1,4)−……−U(1,22)−U(2,3)−U(2,4)−……−U(21,22)+X
一方で,紙は4枚取るので,同じ数字の組が3組以上あることはありえません。つまり,λ≧3に対して,U(α,β,……,λ)=0がいえます。このことから,X=0ですから,
(求める確率)=U(1)+U(2)+U(3)+……+U(22)−U(1,2)−U(1,3)−U(1,4)−……−U(1,22)−U(2,3)−U(2,4)−……−U(21,22)
U(1):1の紙が2枚あり,その他は何でもよい。よって,U(1)=1×1×2008C2/2010C4
U(1,2):1の紙が2枚あり,2の紙も2枚ある。よって,U(1,2)=1×1×1×1/2010C4
U(1)=U(2)=U(3)=……=U(22)
U(1,2)=U(1,3)=U(1,4)=……=U(21,22)
は明らかなので,求める確率は,22×U(1)−22C2×U(1,2)=2955359/45204802314
(2)事象A(1),A(2),A(3),……,A(n)のうち少なくとも1つが起こる確率をB(n)とします。証明は不要。(あってもOK)
(a)B(n)を最大にするnとそのときのB(n)を求めて下さい。
(b)B(n)/nを最大にするnとそのときのB(n)/nを求めて下さい。
【解答】
n=1のとき
B(n)=U(1)=4/1346030
n≧2のとき
B(n)
=(n×2008C2−nC2)/2010C4
={2015028n−n(n−1)/2}/678072034710
=(−n2+4030057n)/1356144069420
なお,これはn=1の場合を含んでいます(計算すれば確かめられます)。
これは2次関数であり,その軸はn=4030057/2,上に凸の放物線です。
このことから,
(a)n=1,2,3,……,1005のうちで最も軸に近いのはn=1005でこのとき,B(1005)=4049197260/1356144069420=1007263/337349271
(b)B(n)/n=(−n+4030057)/1356144069420であり,これは右下がりの直線です。明らかにn=1のときに最大で,このとき,B(1)/1=4030056/1356144069420=2/673015