ｸｲｽﾞ大陸

清い交際を継続中の 木岡 完治
今日は恋人の 平 夏奈 に相談があると呼び出され夏奈の自宅に訪れていた。

本人はひた隠ししているが、夏奈は実はいい所のお嬢様
家の敷地もかなり広く、建物自体はレトロ感漂う洋館
まるで異国の地に迷い込んだようだった。

完治は１２帖もある夏奈の部屋の赤いソファーに座り、
夏奈がトレイに乗せて運んで来てくれた紅茶を飲みながら口を開く。

「 ・・で？相談ってなんだよ？ 」

「 うん。実はね・・。とにかく先にこれ見てくれる？」

夏奈が完治に手渡したのは一枚の手紙、
達筆な文字で青いインクで書かれている。
完治はなにやら嫌な予感を感じつつ手紙を読み始めた。

夏奈へ

お年玉は父がこの屋敷のある場所へと隠した。
その場所を示すヒントはこの暗号に隠されている。
じかん厳守で頑張って欲しい。
ちなみに、お年玉がゴールとなっているのであしからず。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

年玉は虎穴に近い栗の木に

　　　　　　　　　　　　　【 盗 】

やっぱり・・。
完治は手紙を読み終えてため息をついた。

「 父さんからの手紙なの。
毎年の事なんだけど、お年玉をくれる時は父さんがどこかにお年玉を隠すのよ。
そのヒントとして暗号の手紙をくれるっていつか話したことがあったよね。
それが今年はこれって訳 」

「 ああ！思い出した。でも待てよ？
夏奈がおじさんが作った暗号が解けないなんて事はないんじゃないか？
だったらなんで俺は呼ばれたんだ？」

「 うん、それはね。父さんの暗号は単純だからすぐに解けたんだけど、
虎穴になんて一人で行くのは怖いもの。 」

「 怖い？まさか本当にそこに虎が居るなんて事は無いよな？ 」

「 ・・・・。とにかく、この暗号は私より完治に解いて欲しいの。」

「 良くわからないけど了解。」

問題
暗号から導く、お年玉の隠し場所はどこでしょう？
理由もあわせてお答えください。

勝手に君は正解設定がしてありますが
本解の答え合わせ程度にお使いいただければと思います。

完治と夏奈の過去の物語は
第１話）特別な言葉を秘めた短歌物語（回答編有）
第２話）夏の日の２００９
第３話）木箱なリンゴな純愛物語（回答編有）
第４話）天使な歌声な純愛物語（回答編有）
第５話）荒海迫る純愛物語
でもご覧いただけます。一話ずつの完結ですのでご覧にならなくても今回の問題は解けます。

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