クイズ大陸



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水音の調べに心を寄せて ≫No. 1
?シーラ 2009/12/04 23:10囁き
<はじめに>
この問題はYossyさんの「趣味有遊」シリーズの別伝とお考えになって下さい。(Yossyさん、出題を快くご承知下さり、本当に有り難うございました。)


***

小春日和に恵まれた先週の日曜日のこと、スーさんのお招きで、スエさんやYossyさん、そして京さんと果梨夢さん、私は昼ごろから東京郊外にある豪壮な屋敷を改装した料亭を訪れていた。
全体の造りは純和風なのだが、私たちが通されたのは庭が良く見える離れの洋間であった。
「こちらはたいそう風格ある建物ですわね。」「本当に。レトロモダンな雰囲気が素敵ですこと!」
京さんと果梨夢さんが興味深そうに室内を見渡す。
「私もこちらは初めてですが、確か元々は名のある建築家が設計したものと記憶しております。」
とYossyさん。
「おお、ご存知じゃったか。その通り、こちらは昭和初期に誰某が設計したものと聞いておる。……ある素封家の別邸だったのだが、最近儂の知人の手に渡り料亭としてオープンしたわけじゃ。」
「なるほど、そうだったのですか。」

「まあ、水の音が聞こえると思いましたら、あちらにせせらぎがありますのね?」
スエさんが指し示すほうに目をやると、広大な庭の一画に小さな渓流が見える。周囲は竹や松などの常緑樹が植えられているので、冬枯れのこの季節でも水の流れと相俟って、庭に生気を与えているように思われた。
「そうじゃ。夏だと涼を添える趣があるのだがのう……ただこの庭は今でもよく手入れされておるし、春になると花が美しいそうで、その頃にまた訪れたいものじゃ。」
私たちはスーさんの言葉に頷き、口々に建物や庭を称賛しながら席に着いた。

***

運ばれてきた懐石料理を味わいながら、ひとしきり話に花が咲いたところで、Yossyさんが
「今日は皆さんに、この夏に私が出張のついでに訪れた場所を当てて頂きたく、暗号を作ってまいりました。」
と、次のように書かれた紙を披露した。

命有りて 寒菊朽ちて 竹誇る


「ふーむ……『この季節に寒菊は枯れているが、一方で竹が青々と茂っているのは、各々が有する運命(さだめ)によるのだ。』とでも解釈すれば良いかの?」
「はい、スーさんの仰る通りです。ただし句の意味は私の訪れた場所とは全く関係ありません。……そしてこちらを、澄んだお気持ちで解いて頂ければと思います。」
「澄んだ気持ちと仰いましたね?それが暗号と何か関係があるのでしょうか?」意図が分からず、私は思わず問い返してしまう。
「恐らくああすることを暗示しているのであろう。違うかな?」スーさんは早くも合点した様子で、暗号を考え始めた。

***


それでは問題です。
問題文中の「Yossyさん」がこの夏に訪れた場所を囁いて下さい。
これは「一般的な表記」で勝手に君が反応いたします。

☆は、訪れた場所のヒントとなるワードで、暗号文から4つ「掘り出す」ことが出来ます。こちらは「平仮名」でお願いします。
なお、その場所に関係する人名(これは暗号文には含まれていません)も☆に設定してありますので、こちらも平仮名で囁いてみて下さい。人名が分かったほうが場所も調べやすいかと思います。

マニアックと言えばマニアックな場所で、恐らくはご存知ない方のほうが多いのではないでしょうか。検索の必要があると思います。大変恐縮ですがどうか宜しくお願いいたします。
 
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