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?ボムボム 2009/10/20 01:41
(3)a<1/eのときはF'(x)=0となる解が0<x<1に存在する。
F'(x)=0を満たすx=αとする(0<α<1)。
a^(a^α)=1/e
F'(x)=a^(a^x)*(a^x)*(loga)*{(a^x)*(loga)+1}
(a^x)*(loga)+1=logf(x)+1
0<x<α のとき、f(x)は単調増加関数なので f(x)<1/e、したがって logf(x)+1<0
α<x<1 のときは逆に logf(x)+1>0
したがって loga<0 なので F'(x) の符号は逆転し、
0<x<α のとき F'(x)>0
α<x<1 のとき F'(x)<0
つまり F(x) は x=α で極大値かつ最大値 F(α) を持つ。
F(x)=a^(a^x)*(a^x)
a^(a^α)=1/e あるいは (a^α)*(loga)=-1 の関係を使うと
F(α)=(1/e)×(-1/loga)である。
またF(0)=a、F(1)=(a^a)*a で F(0)>F(1)である。
したがってF(x)の値域は
(a^a)*a≦F(x)≦-1/e(loga)

g(x)=f(x)-x の解の個数はどうなるか考えてみる。
g'(x)=f'(x)-1
g(x)=0 の解の個数を考える上で、f'(x)=1を満たすxが存在するかどうかを考える必要がある。

f'(x)=F(x)*(loga)^2で、上で考えたF(x)の増減からf'(x)の増減は
0<x<α で増加、x=αで極大かつ最大、α<x<1で減少。
f'(x) の値域は
f'(1)=(a^a)*a*(loga)^2 ≦ f'(x) ≦ f(α)=-(loga)/e
先に考えた通り f'(0)=a*(loga)^2≦1/e<1なのでf'(x)=1となる解が存在するかどうかは、f'(α)=-(loga)/eと1との大小関係を見ればよい。
-(loga)/e=1 を式変形すると
loga=-e
a=e^(-e)
また -(loga)/e<1 ⇔ loga>-e ⇔ a>e^(-e)
あるいは-(loga)/e>1 ⇔ loga<-e ⇔ a<e^(-e)
である。

すなわち
(3−1)a>e^(-e) のとき、f'(x)≦-(loga)/e<1でf'(x)=1を満たす解なし。
(3−2)a<e^(-e) のとき、f'(1)<f'(0)=a*(loga)^2<1<-(loga)/e。
f'(x)=1を満たす解が必ず二つ存在する。
(3−3)a=e^(-e) のとき、f'(α)=1で、f'(x)=1の解はx=αただ一つ。

(3−1)-(loga)/e<1 すなわち a>e^(-e) のとき。
このとき f'(x)<1 なのでg'(x)=f'(x)-1<0、つまりg(x)は単調減少。
g(0)=a>0、g(1)=a^a-1<0だから、中間値の定理よりg(x)=0 は 0<x<1 でただ一つの解を持つ。
g(x)=0 となる解をbととると、a^(a^b)=b を満たす。

(1)のときと同様に考えると
a[n+1]-b=a^(a^a[n])-a^(a^b)
であり、
a[n]>b なら a^(a^a[n])>a^(a^b)、すなわち a[n+1]-b>0
a[n]<b なら a^(a^a[n])<a^(a^b)、すなわち a[n+1]-b<0
も同様に成り立つ。
(右辺)={a^(a^a[n])-a^(a^b)}/{a[n]-b} *{a[n]-b}
と式変形して、平均値の定理も同様に適用すると
a[n+1]-b = f'(c){a[n]-b} と式変形できる。
今考えているのは f'(x) の値域が1より小さいときなので、
f'(x) ≦ f'(α)=-(loga)/e<1 のとき。
つまり
a[n]>b のときは
0< a[n+1]-b ≦ {-(loga)/e}{a[n]-b} と式変形できる。
したがって
0< a[n]-b ≦ {-(loga)/e}^n {a[0]-b}(a[0]=1)
となる。
n→∞のとき、右辺の等比数列は公比が 0<-(loga)/e<1 なので、0に収束する。
したがってはさみうちの原理よりa[n]→bである。
a[n]<b も同様にして
0< b-a[n] ≦ {-(loga)/e}^n {b-a[0]}(a[0]=0)
とできて、同様にn→∞のときa[n]はbに収束する。

(続きます)
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