皆様、たくさんの仮説・推論を有難う御座いました
それでは
正解発表・解説
に移ります!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇まずは私の最初の文言、
『質問は一切受け付けません』を思い出して下さい。
『宇宙のあらゆる物が2倍化』と聞いて、まず何を質問したくなるか…
そう、ほとんどの人が辿り着いたように、
「重さはどうなんですか?」ということです。
これに気付けば後は簡単!
質量・エネルギー保存の法則が鍵となっていることが解ります。
ただし、何度か
『それ以上は条件付けしておりません』と申し上げたように、
私は出題でそれを制限していませんので、最前提となる3つの仮説を立てられることが出来ます。
A.質量保存の法則は維持される。B.2倍化に応じて質量・エネルギーも増加する。C.そもそも有り得ないことが起こり、視覚的に変化しない程度の自然体が保持されている以上、その他についても2倍化以前の自然な状態が保持される。Cを解答された方はいませんでしたが、設問に対しては一応正当な仮説です。
皆様の解答も当然AかBに属します。
では皆様の挙げられた仮説を分類してみます。
【A】
仮説@重力の低下
仮説B密度の低下
仮説D相対的な光速の変化(遅くなる)
仮説E相対的な電波の距離変化(短くなる)
仮説H自転・公転周期変化
仮説Jニクロムに通した電気の抵抗差>>42
【B】
仮説@重力の増加
仮説C引力の増大
仮説D相対的な光速の変化(遅くなる)
仮説F振り子時計の周期変化(遅くなる)
仮説G鐘の音が低くなる
仮説H公転周期変化
仮説I太陽が熱くなり、暑くなる
…となるでしょうか。
分類や、私の判定が間違ってたらツッコミお願いします
ただ公転周期については、他の仮説で否定を受けるかもしれません。
Aの場合、遠心力で地球は太陽から離れていきます。
Bの場合、仮説Cにより、太陽系内だけで数多くの惑星・衛星衝突が起こります。
つまり、太陽系の崩壊により公転という概念もなくなる…と。
それでも、少なくとも一日単位での時間変化は充分考えられるので正解としました。また皆様が挙げて下さった例以外に仮説の例をそれぞれ挙げてみるとこんな感じです。
【A】
・気圧が下がり、気温が下がる。
・宇宙全体の温度が下がる(2倍化分のエネルギーを消費するため)。
・一部の家電が動き難くなる。(電気が通る範囲が大きくなるため)。
・自転が遅くなる。
【B】
・鳥が飛び難くなる。飛べなくなる。
・波が高くなる。荒波、津波の大量発生。
・火山活動が活発になる。
・地震が起きる。
・体重に耐えられず絶滅する動物が出る。一部の建築物の崩壊。
・一部の家電がオーバーヒート。(エネルギー過多)
・原発が爆発。(エネルギー過多)
まぁ挙げればキリがないと思いますが、以上のように、
『質量・エネルギー保存の法則』がどうあろうと、
変化は生じ、『宇宙のあらゆる物が2倍化』を確認することは不可能ではないということになります。
……え?!と思われた方、ありがとうございます
もっともご解答中にも『ナンセンス』と言われた方があるように、
この証明はある点で不可能とも言えます。
『前述したような、宇宙規模の天変地異により、人間が違和感を覚えた頃には既にパニックが始まりあっという間に滅亡し、2倍化に気付くこともないので、2倍化した際その証明は不可能』まぁお察しの通り、こんなことを問題にしているわけではないし、
滅ぶまでの猶予に気付かれる方がいないとは完全に言い切れないので、
これも仮説の一つに過ぎないというわけですが
以上のようなことも含め
“仮説・推論”を…と始めから申し上げていた次第です
これで正解発表・解説を終わります。
ちなみにこの
『宇宙のあらゆる物が2倍化』という設問は、
ジュール・アンリ・ポアンカレという科学者が提示した思考実験です。
数学を専門にする学者ですが、この思考実験に関しては、論理学やパラドックスについて書かれている本で見つけられるかと思います。
これを受け、ポアンカレと趣旨は違いますが、私個人の出題の意図としては、
『一見ナンセンスと思える設問に対して、どれだけ真剣に柔軟な発想を出せるか?』
ということでした
偉大な科学者の考えることは常にナンセンス…
それを乗り越えて初めて名誉を得られる!ということですね
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇では、ロックまで三日ほど期間を設けますので、
異論・反論、その他意見、感想etc、コメントをお待ちしております♪
卵王子 2009/10/06 00:40
それでは
正解発表・解説
に移ります!◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
まずは私の最初の文言、『質問は一切受け付けません』を思い出して下さい。
『宇宙のあらゆる物が2倍化』と聞いて、まず何を質問したくなるか…
そう、ほとんどの人が辿り着いたように、
「重さはどうなんですか?」
ということです。
これに気付けば後は簡単!
質量・エネルギー保存の法則が鍵となっていることが解ります。
ただし、何度か『それ以上は条件付けしておりません』と申し上げたように、
私は出題でそれを制限していませんので、最前提となる3つの仮説を立てられることが出来ます。
A.質量保存の法則は維持される。
B.2倍化に応じて質量・エネルギーも増加する。
C.そもそも有り得ないことが起こり、視覚的に変化しない程度の自然体が保持されている以上、その他についても2倍化以前の自然な状態が保持される。
Cを解答された方はいませんでしたが、設問に対しては一応正当な仮説です。
皆様の解答も当然AかBに属します。
では皆様の挙げられた仮説を分類してみます。
【A】
仮説@重力の低下
仮説B密度の低下
仮説D相対的な光速の変化(遅くなる)
仮説E相対的な電波の距離変化(短くなる)
仮説H自転・公転周期変化
仮説J
ニクロムに通した電気の抵抗差>>42【B】
仮説@重力の増加
仮説C引力の増大
仮説D相対的な光速の変化(遅くなる)
仮説F振り子時計の周期変化(遅くなる)
仮説G鐘の音が低くなる
仮説H公転周期変化
仮説I太陽が熱くなり、暑くなる
…となるでしょうか。
分類や、私の判定が間違ってたらツッコミお願いします
ただ公転周期については、他の仮説で否定を受けるかもしれません。
Aの場合、遠心力で地球は太陽から離れていきます。
Bの場合、仮説Cにより、太陽系内だけで数多くの惑星・衛星衝突が起こります。
つまり、太陽系の崩壊により公転という概念もなくなる…と。
それでも、少なくとも一日単位での時間変化は充分考えられるので正解としました。
また皆様が挙げて下さった例以外に仮説の例をそれぞれ挙げてみるとこんな感じです。
【A】
・気圧が下がり、気温が下がる。
・宇宙全体の温度が下がる(2倍化分のエネルギーを消費するため)。
・一部の家電が動き難くなる。(電気が通る範囲が大きくなるため)。
・自転が遅くなる。
【B】
・鳥が飛び難くなる。飛べなくなる。
・波が高くなる。荒波、津波の大量発生。
・火山活動が活発になる。
・地震が起きる。
・体重に耐えられず絶滅する動物が出る。一部の建築物の崩壊。
・一部の家電がオーバーヒート。(エネルギー過多)
・原発が爆発。(エネルギー過多)
まぁ挙げればキリがないと思いますが、以上のように、
『質量・エネルギー保存の法則』がどうあろうと、
変化は生じ、『宇宙のあらゆる物が2倍化』を確認することは不可能ではないということになります。
……え?!
と思われた方、ありがとうございます
もっともご解答中にも『ナンセンス』と言われた方があるように、
この証明はある点で不可能とも言えます。
『前述したような、宇宙規模の天変地異により、人間が違和感を覚えた頃には既にパニックが始まりあっという間に滅亡し、2倍化に気付くこともないので、2倍化した際その証明は不可能』
まぁお察しの通り、こんなことを問題にしているわけではないし、
滅ぶまでの猶予に気付かれる方がいないとは完全に言い切れないので、
これも仮説の一つに過ぎないというわけですが
以上のようなことも含め“仮説・推論”を…と始めから申し上げていた次第です
これで正解発表・解説を終わります。
ちなみにこの『宇宙のあらゆる物が2倍化』という設問は、
ジュール・アンリ・ポアンカレという科学者が提示した思考実験です。
数学を専門にする学者ですが、この思考実験に関しては、論理学やパラドックスについて書かれている本で見つけられるかと思います。
これを受け、ポアンカレと趣旨は違いますが、私個人の出題の意図としては、
『一見ナンセンスと思える設問に対して、どれだけ真剣に柔軟な発想を出せるか?』
ということでした
偉大な科学者の考えることは常にナンセンス…
それを乗り越えて初めて名誉を得られる!ということですね
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
では、ロックまで三日ほど期間を設けますので、
異論・反論、その他意見、感想etc、コメントをお待ちしております♪