クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

No. 145≫ No.146 ≫No. 147
?Yossy 2009/12/05 21:33
では正解発表です。
ここに至る経緯は >>71, >>93, >>102, >>106, >>106, >>115, >>120, >>125,   
>>128, >>133, >>137 をご覧ください。

刑事A 「モズは『百舌』とも書きますね。たしか他種の鳥の鳴き声を
     よくまねるので、舌が百枚あると考えられたことからその名が
     ついたと聞いたことがあります。口八丁手八丁の被害者が自分を
     百舌に喩えたということですか?でもそれが犯人とどう繋がるんで
     しょう?」
刑事B 「別にお喋りだから百舌だということではない。『たくらん』だ。」
刑事A 「たくらんだ?何を企んだというのです?」
刑事B 「そうじゃない。『たくらん』は卵を托す『托卵』だ。」
刑事A 「托卵?」
刑事B 「そう、カッコウの仲間は自分で巣を作らず他の鳥の巣にその卵を産み
     つけて育ててもらうんだ。それを托卵という。モズは托卵される側の
     鳥だ。」

刑事A 「あ、思い出しました。麻雀殺人事件のとき、子規つまりホトトギスに
     ついて調べたことがあります。たしか、ホトトギスも托卵するんです。
     そうか、鹿谷紅葉は自分を鵙に見立てて、自分にタレントの卵である
     娘を托している藤井規子を指したということですか?」
刑事B 「そういうことになるな。規子を逆に読めば子規でホトトギス。
     お前が言うとおり、ホトトギスは托卵する鳥で有名だからな。」

刑事A 「しかし、『鹿に紅葉』が『鵙』になるとは…。写真の『ゑ、二文字』が
     解読のポイントでしたか。それに『ししたにもじ』は『も・したじ・にし』
     とも読めますから『モズ に死』ですね。さすがに被害者もここまでは考えて
     いなかったかもしれませんが皮肉なものです。」

          ********************

刑事A 「でも本当にわかりにくいダイイングメッセージですね。」
刑事B 「そうだな。察するに、これは藤井規子を告発するためのメッセージ
     ではなく、規子に自分の想いを伝えるためのメッセージだったのかも
     しれんな。」
刑事A 「自分の想い…?」
刑事B 「そう、藤井規子は自分が育てたアイドルタレント。長い付き合いだ。
     今はその娘をタレントの卵として預かり育てているが、養成所の経営は
     破綻しかけている。」
刑事A 「ええ。」
刑事B 「普通、ホトトギスが托卵するのは鶯で、モズが托卵されることはまずない
     そうだ。それなのにホトトギの卵を預かってそのふ化に失敗しようと
     している自分の不甲斐なさを詫びる想いを伝えたかったのかもしれん。」
刑事A 「なるほど。被害者は平素から机の上の写真と花札から自分をモズに喩えて
     自責の念にかられていたのかもしれませんね。」
刑事B 「しかし、モズの性格が災いして、その想いはホトトギスにはうまく
     伝わっていなかったんだろう。親の心子知らずというやつか。
     どうも動機は単なる金銭トラブルだけではないかもしれんな。」
刑事A 「ええ、たとえば出資金の引き上げに娘の移籍問題も絡んでいたとか…。」

刑事B 「ふむ。モッズ…『壊れたエンジン』、『崩れ落ちる前に』、『今夜決めよう』、
    『それで満足かい?』と思ったのか…。」
刑事A 「???」
刑事B 「まあ、その辺はいずれ明らかになるだろうが、この解読結果を捜査本部に
     報告するのはもう少しあとにしよう。この想いはきっと規子に伝わって、
     自首してくるだろうから。」

          ********************

刑事A 「先輩、やっぱり藤井規子が自首してきましたね。」
刑事B 「うん、被害者が『鹿に紅葉』の花札を握っていたことを知って観念した
     らしい。」
刑事A 「やっぱり鹿谷紅葉のの想いが伝わったのでしょうか?」
刑事B 「さあ、それはまだわからんが『鹿に紅葉』の花札が自分を指していると
     思ったそうだ。」
刑事A 「どうしてですか?」

刑事B 「10月の札は『シカト』。これを『4下10』と読んだらしい。」
刑事A 「4下10?」
刑事B 「4の下に10があるのは?」
刑事A 「あ、分数!?」
刑事B 「そう、4/10。つまり4月10日だ。」
刑事A 「4月10日?」
刑事B 「わからんか?4月10日は『4月・藤花』だよ。」
刑事A 「……(;^_^A 。」

          **********おまけ**********

刑事A 「やはり藤井規子は娘を被害者の養成所から初音芸能社に移籍させようとして、
     金銭面を含め被害者と揉めたんだそうです。」
刑事B 「初音芸能社?」
刑事A 「ええ、初音芸能社は鹿谷紅葉のライバルである梅木初音が経営しているタレント
     養成所です。」
刑事B 「梅木初音!?『梅に鶯』か。』
刑事A 「ええ、藤井規子もやはりホトトギスの托卵はモズよりウグイスがいいと感じて
     いたのでしょうかね?」
刑事B 「…(;^_^A 。」
編集