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2009/10/02 17:34
お待ちの方もいらっしゃるでしょうから,解答と説明を公開します.
入射光の反射の仕方
2回以上の反射で通過する場合,(問題の説明にあるように) 入射光は始めに「上上 と反射する」か「下 で反射する」かの2通りしかなく,「上下」で始まることはありません.
<tt>
入射光 仮想的 入射光 n-1 回反
\ \ 入射光@ \ 射後通過
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〃〃〃\/\/〃〃〃〃〃〃〃〃\〃〃〃/\〃〃〃 ←上のガラス
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〃〃〃〃〃〃\/〃〃〃〃〃〃〃〃\/\〃〃〃〃〃 ←下のガラス
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n-2 回反 / 仮想的
射後通過 入射光A
</tt>
上上 と反射したとき
2回反射した直後の状態は,反射点に外から光が入った場合と同じです (仮想的入射光@).計 n 回でガラスの外に出るとき,その点から n-2 回反射して出ることになり,場合の数は f(n-2) 通りです.
下 で反射したとき
1回反射した直後の状態は,反射点に下方から光が入った場合と同じです (仮想的入射光A).計 n 回でガラスの外に出るとき,上下を入れ替えて考えれば,その点から n-1 回反射して出ることになり,場合の数は f(n-1) 通りです.
漸化式と Fibonacci (フィボナッチ) 数列
以上より,n ≧ 2 のとき,f(n) = f(n-1) + f(n-2) が成立します. この漸化式と f(0) = 1, f(1) = 2 により,数列
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, ...
が得られ,f(3) = 5, f(8) = 55 が答です.
この数列の前に 1 または 0, 1 を付加したものは,Fibonacci 数列と呼ばれます.その数列の要素は Fibonacci 数と呼ばれ,通常 Fn と書かれますが,この数とは
Fn= f(n-2)
という関係にあります.Fibonacci 数列は,推理ものの小ネタとして出てくるだけでなく,このような物理現象や植物の葉のつき方 (葉序)・蜜蜂の系統樹などの生物現象にも見ることができます.また,黄金比と深い関係があるなど,幾何学的意味を含む面白い性質が多くあります.
入射光の反射の仕方
2回以上の反射で通過する場合,(問題の説明にあるように) 入射光は始めに「上上 と反射する」か「下 で反射する」かの2通りしかなく,「上下」で始まることはありません.
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入射光 仮想的 入射光 n-1 回反
\ \ 入射光@ \ 射後通過
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〃〃〃\/\/〃〃〃〃〃〃〃〃\〃〃〃/\〃〃〃 ←上のガラス
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〃〃〃〃〃〃\/〃〃〃〃〃〃〃〃\/\〃〃〃〃〃 ←下のガラス
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n-2 回反 / 仮想的
射後通過 入射光A
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上上 と反射したとき
2回反射した直後の状態は,反射点に外から光が入った場合と同じです (仮想的入射光@).計 n 回でガラスの外に出るとき,その点から n-2 回反射して出ることになり,場合の数は f(n-2) 通りです.
下 で反射したとき
1回反射した直後の状態は,反射点に下方から光が入った場合と同じです (仮想的入射光A).計 n 回でガラスの外に出るとき,上下を入れ替えて考えれば,その点から n-1 回反射して出ることになり,場合の数は f(n-1) 通りです.
漸化式と Fibonacci (フィボナッチ) 数列
以上より,n ≧ 2 のとき,f(n) = f(n-1) + f(n-2) が成立します. この漸化式と f(0) = 1, f(1) = 2 により,数列
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, ...
が得られ,f(3) = 5, f(8) = 55 が答です.
この数列の前に 1 または 0, 1 を付加したものは,Fibonacci 数列と呼ばれます.その数列の要素は Fibonacci 数と呼ばれ,通常 Fn と書かれますが,この数とは
Fn= f(n-2)
という関係にあります.Fibonacci 数列は,推理ものの小ネタとして出てくるだけでなく,このような物理現象や植物の葉のつき方 (葉序)・蜜蜂の系統樹などの生物現象にも見ることができます.また,黄金比と深い関係があるなど,幾何学的意味を含む面白い性質が多くあります.