クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

3万円強奪事件 ≫No. 1
?たく 2009/08/16 15:28囁き
喫茶『エベレスト』にて

山岡「今日から復帰ですか?」
高木「ホシ追ってる間に片割れの刃を食らうとはな・・・」
  「俺も歳だなぁ」

あと3年でこの刑事課を去ることになる。定年というイヤな制度のせいでな。
山岡は若造の刑事だ(とはいっても山岡は今年で配属9年目)。
今日は俺の快気祝いにと酒の宴を作ってくれたのだが、禁酒中のためにこの喫茶店でコーヒーを飲んでいる。

いやぁ〜、ありがたいものだ・・・。



家路にて

日下「こんばんは。高木さん、山岡さん。」
高木「日下、おまえはどうしたんだ?」
日下「えぇ、先ほどこの近くの路上で、傷害強盗事件が発生しまして・・・。」
   「今は聞き込みを行ってます。」
山岡「現場はどこだ?」
日下「え〜、喫茶エベレストの近くですね。」
高木「エベレストだと!?」
山岡「さっき、いたところじゃにですか!?」
高木「さっさと事件の詳細を教えろ、日下!!」
日下「被害者はエベレストのウェイトレスの鈴本恭子(24)です。」
   「ビール瓶で殴られて、今は市民病院に搬送してます。重体だそうです。」
   「被害者は店長に頼まれて売上金を近くの銀行の夜間金庫に預金しに行くところでした。」
   「その途中に襲われた模様です。」
高木「事件の概要は分かった。お前が聞き込みをしているところから推測するに犯人の特定がまだなんだな。」
日下「そのとおりです。容疑者は喫茶エベレストにて事情聴取しています。」


喫茶『エベレスト』にて

日下「容疑者は以下の4人です。」
   「店長が被害者に金庫への預金を頼んだ時にいた客です。」

・大崎次郎(おおさき じろう 52)…小説家
  開店時間よりいるこの店の常連客。コーヒー一杯しか頼んでいない。
  喫茶店で原稿を書いていた。
  最近、あまり売れてなかった。

・田端市次(たばた いちつぐ 36)…自営業
  銭湯(サウナ)の帰りに寄ったという。
  経営が悪化したために借金があった。その額は100万円ほど。

・次上野梨子(つぎかみ のりこ 26)…ホームページ制作会社勤務
  彼氏である神田勇次とともにこの店を訪れた。
  特に金銭トラブルはなかった。

・神田勇次(かんだ ゆうじ 25)…フリーター
  彼女である次上野梨子と来店。
  株で失敗してお金に困っていた。


日下「大崎を除いては、どの客も一見で、被害者と接点は一切ありません。」
   「それで・・・、こんなものが被害者の倒れていた現場にありました。」

渡された写真に写っていたのは“IT”と書かれた血文字だった。

高木「山岡…、この大崎という男、開店からいたというが、俺らが来た時にはいなかったよな」
日下「店長の証言によると、午後6時から約一時間半どこかへ外出していたそうです。」
山岡「ちょうど私たちが帰ったころに戻ってきたというところですね。」

高木「そういえば、田端は体を震わせて「寒いね、寒いね」といって入ってきたなぁ。」
山岡「でも、決して外は寒くなかったですよね。寒くないと言えば嘘になりますが・・・」
高木「それが、印象的で他は何も思い出せないなぁ・・・」
山岡「静かな客だったので私も特に・・・」

山岡「このカップルはよく覚えてます。彼女の方が故郷の妹に似ていたので・・・」
高木「くれぐれも証言に私情ははさむなよ。」
山岡「それは重々承知しています。前の事件で学びました。」
高木「確か、彼女の方が遅れてきたなぁ。」
山岡「彼氏が強引にオーダーしてのを覚えてます。」
   「彼氏の方が「同じものを2つ」ってオーダーしたのに対して、
    彼女の方が「私は貴方と違って暑がりじゃないの。クーラーにあたって冷えてるから私は同じものをホットで」といって頼ん
    でましたね。」
高木「強引な彼氏、まぁ亭主関白という印象を受けました。話の内容としては・・・ぅ〜ん・・・・・」
山岡「彼氏が彼女に対してお金の援助を頼んでましたね。」
高木「そういえば、彼女の方がレモンを追加で頼んでたな。」

山岡「容疑者にるいてそのくらいです。」
高木「俺もそれくらいしか覚えてないなぁ・・・」




高木「おそらく犯人はアイツだろうな。」


日下「あ、分かりました。」
日下が高木に耳打ちすると、
高木「俺も同じだ。」


さて、鈴木恭子を殴打し、売上金3万円を強奪した犯人は誰でしょうか?
理由もあわせて(詳しく)お答えください。
編集