ｸｲｽﾞ大陸

　いよいよ明日から夏休みという週末。静かなピアノの音が流れる憩いの場に集う仲間。

　「おぉ、来た、来た。」
　　　少し遅れた私が顔を出すと待ちかねたようにスーさんが声を掛けてくる。

　「すみません、遅くなりました。おや、こちらは初めての方々ですね。」
　　　椎良さんの両脇に腰掛けた二人に目を留め、私も声を掛ける。
　　
　「あ、ご紹介しますわ。こちらは私がお世話になっている出版社の編集長の京さん。
　　そしてこちらは京さんのお友達でシナリオライターの果李夢さん。どちらもとっても推理好き。
　　今日からお仲間に入れていただきます。
　　京さん、果李夢さん、こちらYossyさん。ここの常連さんです。商社にお勤めだったかしら？」
　　　椎良さんが手際よく紹介してくれる。

　「はじめまして、どうぞよろしく。」
　　　お互いに挨拶が済んだところでいつものように乾盃に移る。京さんと果李夢さんは椎良さん
　　同様ノンアルコールシードルを手にしているところを見るとどうも下戸らしい。
　　私は今日はブルックリンをオーダー。

　「リチャードさんとレイチェルさんはまだ旅行中ですか？」とスエさんが尋ねる。

　「ええ、まだ緊張の夏を楽しんでいるようです。」と答える私。

　「『足袋は靴ずれ酔わな酒』っていいますから二人はいいコンビですね。」とスエさん。

　「あの緊張の夏の穴掘りにはちょっと惑わされたな。それで、今日はリベンジを考えて来たぞ。」
　　とスーさんが早速一枚の紙片を取り出す。

　「ここにワシの趣味を書き出しておいた。

　　　　　　　　三つだよ　まず　旅　新歌舞伎に　ホットダンスさ

　　さてワシの趣味は何だか当ててもらいたい。」

　「旅はともかく、ホットダンスですって！まさか。」といいつつスエさんの目は笑っている。
　　　スエさんはスーさんの秘書なんだから趣味は知っているはずだが、これをどう解けばいい
　　のかちょっと考えている様子。

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　　さて、スーさんの趣味とは？

　　先ずはノーヒントでスタートです。単語ひとつで答えてください。勝手に君が反応します。

　　☆はひらがなで５つ設定。本解につながるキーワードを５０音順で。