男「まったく、江戸っ子は気がみじけえんだ!
かりむの野郎がぐずぐずしていやがるから
なかなか俺たちの出番がこねえじゃねぇか。」
か:ちょっと!野郎とは失礼じゃないですか。私は一応女ですよ!
女「ほんとだよねぇ。
あたしだって今か今かと
首を長ぁ〜くして待ってたのにさぁ」
か:あなたの首が長いのはもともと・・・あ、いやいや。
男「そういやおめえ、減ってた
油はもう買ってきたかい?」
女「あらやだ うっかりしちまった。あたしゃあれがないとねぇ・・」
女は妖しい笑いを浮かべ、ペロリとひとつ
舌なめずり。
男「そうそう。あの草紙書いた異人さんだがな。」
女「なにか思い出したのかい?」
男「『七色の虹』でなく『
八つの雲』だった。
それになにやら「
小さい泉」とやらが上につくらしいぜ。」
女「そう・・・。
それであんたその草紙・・読んだのかい?」
男「ああ読んだ。
それがな、どうも妙なぐあいでな。
おめえにそっくりの
女が出てくる話があったなぁ。」
女「・・・そう・・・だったかしら・・・。」
だめだ、もうこの男にはあたしの正体がわかっている。
妖怪なんぞに惚れる男はいやしない。
こんな別れになるならば、
いっそ早いとこやっつけちまやぁよかったものを。と、
女が袖でそっと涙をぬぐったその時、男がやおら女の手をとりました。
女「あんた・・・。」
結末は
>>186 正解発表篇へ
かりむ 2009/07/11 13:16
男「まったく、江戸っ子は気がみじけえんだ!
かりむの野郎がぐずぐずしていやがるから
なかなか俺たちの出番がこねえじゃねぇか。」
か:ちょっと!野郎とは失礼じゃないですか。私は一応女ですよ!
女「ほんとだよねぇ。
あたしだって今か今かと首を長ぁ〜くして待ってたのにさぁ」
か:あなたの首が長いのはもともと・・・あ、いやいや。
男「そういやおめえ、減ってた油はもう買ってきたかい?」
女「あらやだ うっかりしちまった。あたしゃあれがないとねぇ・・」
女は妖しい笑いを浮かべ、ペロリとひとつ舌なめずり。
男「そうそう。あの草紙書いた異人さんだがな。」
女「なにか思い出したのかい?」
男「『七色の虹』でなく『八つの雲』だった。
それになにやら「小さい泉」とやらが上につくらしいぜ。」
女「そう・・・。
それであんたその草紙・・読んだのかい?」
男「ああ読んだ。
それがな、どうも妙なぐあいでな。
おめえにそっくりの女が出てくる話があったなぁ。」
女「・・・そう・・・だったかしら・・・。」
だめだ、もうこの男にはあたしの正体がわかっている。
妖怪なんぞに惚れる男はいやしない。
こんな別れになるならば、
いっそ早いとこやっつけちまやぁよかったものを。と、
女が袖でそっと涙をぬぐったその時、男がやおら女の手をとりました。
女「あんた・・・。」
結末は>>186 正解発表篇へ