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永久駆動
2009/06/28 19:14
「うーん、寝てる人にすれば死んでしまう事っすか。」
「おまえは夫人が携帯で夫に『何を聞かせたか』ばかり考えたな。
でも夫が眠ると、東京の夫人は携帯を必死に耳に当てていたんだ。」
「は?つまり、いびきを聞いていたのは本当って事っすか?」
「それは・・・・・」
「すみません、僕を呼んだ刑事さんですか?」
「お待ちしてました。お呼びたてして恐縮です。どうぞおかけください。」
(先輩、どなたっすか?)
(夫人の嘘をあばく決定的証人だ)
「僕に聞きたい事というのは。」
「故人とは学生時代に親しかったとか。」
「ええ、寮が同室だったんです。」
「それなら夜は悩まされたでしょう。」
「本当にうるさかったですね。僕は毎晩耳栓をして寝てました。」
「わかったっす!そんなすごいいびきなら夫人も慣れるわけないっす。
それが嘘だったっす。」
「え?いびき??なんの話ですか?」
「・・・・・・・・・?」
(第三章 終)
「おまえは夫人が携帯で夫に『何を聞かせたか』ばかり考えたな。
でも夫が眠ると、東京の夫人は携帯を必死に耳に当てていたんだ。」
「は?つまり、いびきを聞いていたのは本当って事っすか?」
「それは・・・・・」
「すみません、僕を呼んだ刑事さんですか?」
「お待ちしてました。お呼びたてして恐縮です。どうぞおかけください。」
(先輩、どなたっすか?)
(夫人の嘘をあばく決定的証人だ)
「僕に聞きたい事というのは。」
「故人とは学生時代に親しかったとか。」
「ええ、寮が同室だったんです。」
「それなら夜は悩まされたでしょう。」
「本当にうるさかったですね。僕は毎晩耳栓をして寝てました。」
「わかったっす!そんなすごいいびきなら夫人も慣れるわけないっす。
それが嘘だったっす。」
「え?いびき??なんの話ですか?」
「・・・・・・・・・?」
(第三章 終)