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永久駆動
2009/06/16 21:53
「先輩難しすぎるっす。ヒントをだすっす。」
「“遠隔殺人”とか“電話”とかを考える前に重要な点がある、死因だ。」
「でも検死解剖しても判らなかったっす。」
「それがおかしい。例えば無呼吸症候群なら呼吸不全の症状とか
心臓麻痺なら血流不全の症状とか
解剖すればなんらかの死亡原因が見つかるはずなんだ。
ガイシャは、なんの異常もなくただ死んでたんだ。」
「ああ、それで先輩はこう言ったっすね。
『本当に“呪い”のように夫の寿命そのものを消す方法があれば』って。
考えてみれば警察が自然死と認めてるっすから、
もう夫人の完全犯罪は成立してるっす。」
「だいたい夫人の東京でのアリバイの話がほとんどでてこなかっただろ。
遠隔殺人ミステリーなら普通はアリバイトリックだぞ。」
「作者の手抜きだと思ってたっす。」
「アリバイうんぬんはこの事件には必要ないんだ。
夫人がすごいトリックを使って沖縄に行ってたとしても
どうやって検死でも判明しないように殺せる?
この事件の謎はただひとつ“殺害方法”なんだ。」
「その殺害方法のヒントがほしいっす。」
>『彼女は電話という道具をつかって
> もっと夫の死に直接つながる何かをしたんだ。
> 本当に“呪い”のように夫の寿命そのものを消す方法があれば・・・・
> 電話のむこうでは夫が寝ていた・・・・・・そうか!』
「この部分でほとんど正解を言ってるようなものだぞ。
その前の部分は、おまえにわざとバカ話をさせて他の答を封じただけだし。
でもそれで問題文はやたらに長くなってITEMAEさんも読んでくれない。」
「でも殺害方法わからないっす。」
「電話をひとまず忘れてみろ。
おまえは熟睡した俺を偶然に見つけたとする。
でも触ったり道具を使うんじゃないぞ。
エアコンや扇風機を使うのもなし。
何も道具は使わない。俺に直接触らない。
それをすれば俺が死んでしまう事ってないか?
横で見てる者が『そんな事やめなさいよ』と笑って止めるような事だ。」
「先輩が勤務中に寝ていたと署内にふれまわるっす。
先輩の刑事生命は終わるっす・・・・ひぃぃぃぃ先輩痛いっす。」
(第二章 終)
「“遠隔殺人”とか“電話”とかを考える前に重要な点がある、死因だ。」
「でも検死解剖しても判らなかったっす。」
「それがおかしい。例えば無呼吸症候群なら呼吸不全の症状とか
心臓麻痺なら血流不全の症状とか
解剖すればなんらかの死亡原因が見つかるはずなんだ。
ガイシャは、なんの異常もなくただ死んでたんだ。」
「ああ、それで先輩はこう言ったっすね。
『本当に“呪い”のように夫の寿命そのものを消す方法があれば』って。
考えてみれば警察が自然死と認めてるっすから、
もう夫人の完全犯罪は成立してるっす。」
「だいたい夫人の東京でのアリバイの話がほとんどでてこなかっただろ。
遠隔殺人ミステリーなら普通はアリバイトリックだぞ。」
「作者の手抜きだと思ってたっす。」
「アリバイうんぬんはこの事件には必要ないんだ。
夫人がすごいトリックを使って沖縄に行ってたとしても
どうやって検死でも判明しないように殺せる?
この事件の謎はただひとつ“殺害方法”なんだ。」
「その殺害方法のヒントがほしいっす。」
>『彼女は電話という道具をつかって
> もっと夫の死に直接つながる何かをしたんだ。
> 本当に“呪い”のように夫の寿命そのものを消す方法があれば・・・・
> 電話のむこうでは夫が寝ていた・・・・・・そうか!』
「この部分でほとんど正解を言ってるようなものだぞ。
その前の部分は、おまえにわざとバカ話をさせて他の答を封じただけだし。
でもそれで問題文はやたらに長くなってITEMAEさんも読んでくれない。」
「でも殺害方法わからないっす。」
「電話をひとまず忘れてみろ。
おまえは熟睡した俺を偶然に見つけたとする。
でも触ったり道具を使うんじゃないぞ。
エアコンや扇風機を使うのもなし。
何も道具は使わない。俺に直接触らない。
それをすれば俺が死んでしまう事ってないか?
横で見てる者が『そんな事やめなさいよ』と笑って止めるような事だ。」
「先輩が勤務中に寝ていたと署内にふれまわるっす。
先輩の刑事生命は終わるっす・・・・ひぃぃぃぃ先輩痛いっす。」
(第二章 終)