クイズ大陸



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歓迎する密室 JMその2 ≫No. 1
?永久駆動 2009/05/27 22:24囁き
病室の石神は元気そうだった。
とはいっても右足・左腕にはギプス、頭も包帯でグルグル巻き。
「バイクでこけて全治20日です。
 あと10日はこのベッドからでることができません。
 この病院は退屈すぎます。
 すまないのですが部室にある資料が見たいのです。
 また土曜日、来週でいいですからもってきてください。」
石神が部長をしているオカルト部の部員は実質石神1人。
石神の話では名簿上は他に10名いるらしい。
でも誰も活動をしていないとか。
「まともな部員は私だけなのです。
 だから菊池君、君にしか頼めません。
 これが部室の鍵です。」

一週間後。土曜日の放課後。
俺は旧校舎の5階にあがる。
暗くて不気味な廊下の一番奥。
扉に赤いペンキの殴り書きでオカルト部の文字。
なんか梵字の御札や注連縄、棺桶、十字架、
動物の骸骨、ろうそく、藁人形、曼荼羅図。
あやしげな物が廊下にまであふれている。
部室の扉のノブを回してみるが施錠されている。
石神から預かった鍵を差して回す。ガチャ。鍵が開く。
オカルト部に顧問はいない。
部室の鍵はこれ1つだけだ。

・・・・・・・・しかしその時部室の中から
ワイワイガヤガヤといくつもの楽しげな声が!?
「あーあなたが菊池君ね。いらっしゃい。」
「もうー遅かったわね。みんな待ってたのよ。」
「さぁ、入って入って。」
「オカルト部へようこそ。」
「はーい。はじめましてー私洋子。菊池君よろしくー。」
「石ちゃんが見たいっていう資料はここにあるわ。」
「石ちゃんによろしくね。」
「・・・・・・あ、あ、あなたたちはいったい?
 ど、ど、ど、どうしてここにいるんですか??」

1 俺が部室へ資料を取りにいくことは石神も俺も人に話していない。
2 オカルト部の部室は5階にあり窓はすべて内側から施錠してあった。
  窓ガラスにも異常はない。
  扉は施錠されていた1つだけ。人が通れる換気口、隠し扉、隠し通路などはない。
  天井、床、壁にも出入りできる穴などはない。
3 部室の鍵は1つだけでコピーもマスターキーもない。
4 俺が開錠するまで間違いなく部室の扉は鍵がかかっていた。
  鍵の施錠開錠は部室の外から鍵を使ってのみできる。
  施錠をすると部室の中からも開けられなくなる。
5 鍵にピッキング等の不正な手段が使われたのではない。
6 石神は嘘をつかない。石神は俺を騙したりしない。
  石神が俺を驚かそうとしたり悪戯を仕掛けることはない。

問題 いったい何が起きたのかわかりますか?
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