ｸｲｽﾞ大陸

一時間後〜

鶴「動機方面に関してはやはり空振りでした」
手「では犯人に直接しゃべってもらうとしよう」
鶴「それなんですが・・・あの暗号は結局どういう意味なんですか？☆＝ホシ（犯人）というところまでは分かるんですが、あのマルとバツがどうも・・・」
手「じゃあこう考えてみてはどうだろう。あれは始めからマルとバツでは無かったと。ああ、ちょっとそこの鑑識君」
警部は鑑識と少し話した後、一枚の写真を持ってきた。

☆　○　×

鶴「これって・・・あの血文字の写真じゃないですか！」
手「確かにこれは星と丸とバツに見える。でもこうしたらどうだろう？」
そういうと警部はペンを取り出し、写真に字を書き加えた。

☆Ｆ○　×

鶴「Ｆ○×・・Fox（フォックス：狐）・・・ア、アルファベット！！」
手「そういうことだ。被害者からしてみればごく単純なメッセージだったろう」
鶴「じ、じゃあ、○と×は・・・」
手「OX（オックス：雄牛）だ。・・・これでもう動機を探る必要もないだろう」


その後、犯人は犯行を自供した。彼は昔から鳥山に弱みを握られており、陰で鳥山のどんな理不尽な要求にも我慢して応えてきた。しかし事件前日、鳥山が犯人の恋人まで要求してきたため、ついに耐えかねて犯行に及んだのだという・・・。数日後、MEATSは無期限の活動休止を発表。新しいボーカルは探さず、あくまで彼が帰ってくるのを待つというメンバー達の意向によるものだった。

鶴「弱みを握られてたんじゃ、動機への手がかりが無くて当然ですね・・・」
手「ま、いいじゃないか。無事解決したんだし。でもまた暇になるな〜」
その言葉通り、この先数日間新たな事件が起きることはなかった。
完