「はい♪もしもーし♪」
「・・夏奈?メールで短歌送ったろ?」
「あ。完治。うん、鯉のぼり見てて思い付いた短歌なの。
鯉だけに、なかなかイ・ケてたでしょ?」
「・・そ、そうだな。
それよりその歌の中に暗号でなにか言葉を込めてなかったか?」
「・・・。もしかして・・気づいたの?」
「・・ああ。露って言葉が気になってさ。
鯉のぼりを見立てるなら季語は【露】じゃなくて【梅雨】じゃないかって思ったからな。
夏奈はグラマー、完治は子供。かなはボインで母音!完治は子供から漢字は子音。
解き方は、漢字の数とひらがなの数を1行づつ数えていく。
1行目は漢字が2文字でひらがなも2文字。
だから子音は【か行】で母音は【i】
・・合体させて【き】になる。
あとは同じ要領で考えて行くと、
きおか・・・」
「木岡好き・・・」
突然夏奈が口をはさみ、暗号の答えを電話の向こうで呟いた。
「・・な〜んちゃって!!
何勘違いしてんのよ?
【きおかすき】を並べかえて【おかき好き】になるはずでした♪
完治に私の手作りのおかきをあげようと思って、おかきが好きかどうかを聞いてみただけだよ。
それに私、完治の事を木岡なんて名字で呼ばないでしょ?
メールを送った時間も3時のおやつの時間だったはず。
・・でも隠れた暗号を解くなんて完治もなかなかやるねぇ・・」
「お、おかき・・!?そ・・そっか。おかきね。おかき。好きだぜ!おかき。」
「・・じゃあ今から完治の家に持ってくから」
「あ・・ありがと」
「じゃ、後でねー」
・・そして電話を切った。
・・ははは。また夏奈におちょくられたみたいだ。
よし。夏奈が来る前に俺も歌のお返しでも考えてみるか。
春が終わって、一日一日と夏がやって来る事に戸惑いながらも「好き」と言う気持ちに幸せを感じる俺の気持ちを歌に込めて。
晩春に
明日明後日と
戸惑う我
鋤を持つ手に
幸せ感じ
う〜ん、途中にちょっと田舎くさい言葉が入ったな。
ま、いいか。
・・夏奈さ好き・・
「・・夏奈?メールで短歌送ったろ?」
「あ。完治。うん、鯉のぼり見てて思い付いた短歌なの。
鯉だけに、なかなかイ・ケてたでしょ?」
「・・そ、そうだな。
それよりその歌の中に暗号でなにか言葉を込めてなかったか?」
「・・・。もしかして・・気づいたの?」
「・・ああ。露って言葉が気になってさ。
鯉のぼりを見立てるなら季語は【露】じゃなくて【梅雨】じゃないかって思ったからな。
夏奈はグラマー、完治は子供。かなはボインで母音!完治は子供から漢字は子音。
解き方は、漢字の数とひらがなの数を1行づつ数えていく。
1行目は漢字が2文字でひらがなも2文字。
だから子音は【か行】で母音は【i】
・・合体させて【き】になる。
あとは同じ要領で考えて行くと、
きおか・・・」
「木岡好き・・・」
突然夏奈が口をはさみ、暗号の答えを電話の向こうで呟いた。
「・・な〜んちゃって!!
何勘違いしてんのよ?
【きおかすき】を並べかえて【おかき好き】になるはずでした♪
完治に私の手作りのおかきをあげようと思って、おかきが好きかどうかを聞いてみただけだよ。
それに私、完治の事を木岡なんて名字で呼ばないでしょ?
メールを送った時間も3時のおやつの時間だったはず。
・・でも隠れた暗号を解くなんて完治もなかなかやるねぇ・・」
「お、おかき・・!?そ・・そっか。おかきね。おかき。好きだぜ!おかき。」
「・・じゃあ今から完治の家に持ってくから」
「あ・・ありがと」
「じゃ、後でねー」
・・そして電話を切った。
・・ははは。また夏奈におちょくられたみたいだ。
よし。夏奈が来る前に俺も歌のお返しでも考えてみるか。
春が終わって、一日一日と夏がやって来る事に戸惑いながらも「好き」と言う気持ちに幸せを感じる俺の気持ちを歌に込めて。
う〜ん、途中にちょっと田舎くさい言葉が入ったな。
ま、いいか。
・・夏奈さ好き・・