pc ( No.1 ) |
- 日時: 2009/05/03 00:45
- 名前: Yossy
- *******関係者の供述*******
週刊誌の編集者 「その日4時に鵜目さんと会うことになっていたのですが、約束の場所に現れないし、 電話連絡も取れないのでお宅まで行ったのです。しかし玄関には鍵が掛かっていた のでちょっと心配になり、一応近所の交番に連絡して帰りました。ええ、鵜目さん とはいろいろあったのは事実です。でも、あの5人も鵜目さんにはひどい目にあわ されていたという噂がありますよ。」
交番の巡査 「たしかにその編集者の言うとおりです。届けがあったのは4時50分です。 それで鵜目邸に行ってみようと思っていた矢先に事件の知らせがありました。」
鵜目 綾 「友人と2日間京都に桜を見に行ってきました。ええ、帰ってきたのは昨日の 5時頃です。 寝室のベッドの中で主人が死んでいるのを見つけて、驚いて警察に電話したんです。 え、家の鍵ですか?少なくとも玄関の鍵はちゃんと閉まっていましたよ。 もっとも、鍵は暗証番号式のものですから、暗証番号を知っていれば誰でも解錠 できますし、施錠はキーがなくても外側からもできます。」
丑満 優 「鵜目さんは自分の愛人問題はひた隠しにしているくせに、私の恋人に ついてはスッパ抜こうとしているんですもの、断固抗議しましたわ。 私が強請られていたですって?誰がそんなことを…。 え?サプリメントの容器から私の指紋が出たですって?当然ですわ。そのサプリ メントは私が持ってきたものですから。たしか私と鵜目さんと亥川さんが一つ ずつ呑み、残りを鵜目さんに差し上げたんです。鵜目さんと亥川さんの指紋も 出たでしょ? ワインですか?ああ、卯田さん持参のですね。美味しいワインでしたよ。 みんなも美味しいって飲んでいました。」
亥川 麗 「もちろんボーイフレンドはいますけど、記事にされるとなにかと困るので、 記事にしないように一応はお願いしましたけど…。「記事にして欲しくなけれ ば…。」なんてちょっと脅かされましたけどね。 昨日はチョット胃の調子が悪かったので、消化剤を持ってきて、パーティーの 始まる前に呑みました。他にも何人か呑んだと思いますよ。ええ、残りは置いて 帰りました。寝室にあったのは多分それでしょう。薬の箱や容器に私たちの 指紋があっても不思議ではありませんね。 ワイン?あれは鵜目さんのお気に入りなんですって。ほんとに美味しいワイン でした。」
午嶺 愛 「ちょっと風邪気味だったので行くのをやめようと思ったんですが、鵜目さんに 強く誘われたので渋々行きました。鵜目さんは私の男性問題を記事にしようと しているようでしたけど、何を書かれても別に驚かないので『ご自由にどう ぞ。』って言ってやりました。そんな私が強請られていたわけがないでしょ。 指紋?あ、そういえば私が風邪気味だと知って鵜目さんが風邪薬を持ってきて くれたので、一つ呑みました。容器の指紋はそのときについたものでしょう。 ワイン?ああ、あれは卯田さんが持ってきたんです。たしか4本持ってきて、 みんなで3本は飲んじゃいましたね。あとの一本は飲みかけだったような…。」
猿視 舞 「私に関するネタはデマです。『そんなの記事にすると恥をかきますよ。』って 言ってやりました。 栄養ドリンクは私が持ってきたものです。もちろん毒なんか入れてません。私と 実さんが一本づつ飲みました。それに鵜目さんも風邪気味だと言って一本飲んで いましたね。 パーティーが終わったあとはみんな11時頃帰りました。ええ、みんな一緒でしたよ。 私が強請られていたですって?それもデマですよ。」
卯田 実 「私に愛人ができたとか、強請られていたとかいうのもデマですよ。 え!ワインに毒が入っていたんですか?あのワインは私が持ってきたんですから、 私の指紋があっても不思議じゃないでしょ。もちろん私は毒なんか入れてませんよ。 寝室はトイレに行く途中ですから、誰でも毒を混入するチャンスはあったと思い ますけど。」
家政婦 「特にトラブルもありませんでしたし、みなさん、『こんな豪邸初めて!』と おっしゃって盛り上がっておいででしたよ。 鵜目さんがお疲れの様子だったので、お客様は11時前にはみなさん揃って お帰りになりました。 私は後かたづけと戸締まりをしてから11時半頃帰りました。ええ、もちろん 玄関もちゃんと施錠しました。翌日はお休みを頂いておりましたので、お宅 には行っておりません。私が行っていればもっと早く発見できましたのに…。 え、ワインですか?ああ、パーティー終了後、まだ半分以上残っていたのを、 鵜目さんに云われて他のものと一緒に私が寝室に持って行ったんです。 寝室に私の指紋が?それはその日の昼間私が部屋の掃除をしたからですよ。 定期的に綺麗に拭き掃除しているんです。」
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捜査主任「とにかく鍵がかかっていたのだし、一応密室だな。自殺、他殺の両面から 捜査する必要があるかな?」 刑事B 「いや、これは他殺だと思いますよ。」 捜査主任「…!!!」 刑事A 「…???」
********************* という訳で、今年もまたY高校の推理劇に参加して、事件の真相を解明してください。 ヒントは適宜出していきますが、真相が合理的な説明により解明された場合のみ「正解!」とします。
なお、このストーリーはフィクションであり、実在のものとは関係ありません。
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