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きのこの昔話・童話2
難易度:  
?きのこ 2008/11/11 20:53
「雪が起こした奇跡」

雪もかなり降ったな、こんな日には何か不思議なことでもおきるんじゃねえか?
おっと、こんなこと考えてる場合じゃなかった
「誰か買ってくれ〜」
我ながら情けないね、こんな呼び方でお客さんがくるわけがねえ
そう思い俺は手に握った[頭にのせる三角]を見つめる
「なあお客さん、俺の[頭にのせる三角]の何処が悪いんだ?」
「さあ…?最近は何処も不景気だからな。売れないのも仕方ないんじゃないの?」
だよな…
まあいい、もう帰ろう
このままじゃ俺の体が凍っちまうぜ

それにしても、この[頭にのせる三角]どうしようね
家に持って帰ったら「あんたまた売れなかったの!」って怒鳴られるんだろうな
その時、俺はふと足を止める
いつもなら気にならないはずの[石の一休さん]が何故か気になったんだ
「お前もいつもこんなとこ突っ立って大変だね。寒くないか?」
ま、返事するわけないよな
それにしても本当に寒そうだな
この[頭にのせる三角]でもあげるとするか
売れなかったこともバレずにすむしな
そして俺は[石の一休さん]に[頭にのせる三角]をのせていく
そこで俺は重大なことに気づいた
「二つ足りねえな」
まあ一応目的は果たしたんだから帰るとするか
そう思い帰ろうとしたのだが…
やっぱできねえな
そして俺は自分の[頭にのせる三角]と手拭いを最後の[石の一休さん]にのっける
「ま、寒いだろうけど我慢しな」
俺もこの格好で我慢しな
くっ、我ながらバカだね

「帰ったぞ」
「あんた売れたかい?」
「売れた、売れた、全部売れたぜ。人じゃないけどな」
「まったくあんたったら………なんたらこうたら」

深夜の町にズシンズシンと何かの音が鳴り響く

「ふわ〜、よく寝た。目をさますために散歩にでも行くかな」
そう言いながら俺は外に出る
「でも寒いな、散歩だけに三歩にしとくか…って、何じゃこりゃ!」
「どうしたんだい、あんた……って何だいこれは!」
「俺が聞きたいぜ。いったい誰が」
そう、外には米俵とその他もろもろが置いてあったのだ
「いったい誰だろうね?」
「さあな、まぁ交番に届けてくるか」
「どうしてだい!」
「ネコババはしたくないからな、それに持ち主が出てこなければ俺たちの物になるだろう」
俺が踏みだそうとしたら何かが足に当たった
「痛ーー!!足の小指がっ!ってこれ[石の一休さん]じゃん!」
「あんた!もしかしたら!」
「ああ、そうかもな」
やっぱ雪が降る日には不思議なことが起るな…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この話はある昔話・童話の性格、名前を所々いじって僕が書きかえたものです

みなさんはこの物語の元の昔話・童話の題名を囁き欄にかいて送ってください

一日ごとに物語を進めて行きます

難易度は物語が進むにつれて変わるのであてにしないでください

物語の途中に[]が出てきます
その中の言葉はそのまま書くと答えが分かりそうなので、分かりにくく言ったものです
Answer笠地蔵
正解画像解答判定ワード笠地蔵】or 【かさじぞう
正解画像[頭にのせる三角]ですね
正解画像[石の一休さん]ですね お地蔵さん
正解画像最初の漢字が違いますね 傘地蔵
正解画像正解! かさこじぞう
正解画像正解! 笠こ地蔵
■
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