クイズ大陸クイズ大陸

参加型ナゾトキサイト『クイズ大陸』で、脳トレをどうぞ!

FAQ
feedRSS


ビン・ボウ警部補の事件録・E『ちょっとした嘘』
難易度:  
?空蝉 2011/12/18 16:32
 今日、ある事件の参考のために、ビン・ボウ警部補は、北部の町で聞き込み調査を行っていた。それは、その町の家々を適当に訪問してまわるという、極めて無計画なものだったが、彼は特に気にしない様子である。
 
 午前中に6軒まで回り終わり、昼食をとったあと、今日7軒目になる家のベルを鳴らした。
 
 出てきたのは、無精髭を持て余した、ごく普通の中年男だった。

「誰だい?あんた」
「あ、私は警察の者です。ちょっと話を伺ってよろしいですか?」ビン・ボウ警部補が言うと、男は表情を険しくし、「何の用だ?」と訊いた。
「実は、ある事件について、この地域の住民に話を聞いて回っているのですが・・・・・・」
「何の事件だい?」
「いや、それは訳あって申し上げられませんが、この町の時計台について、教えていただきたいのです」
「おいおい、なんの事件かも教えずに、自分だけ、この俺から情報を摂取しようとしているのかい?」
「いえ、そういうわけでは」
「というか、あんた警察って言ったけど、手帳は?・・・・・・見せてくれてないよな?」
「あ、これは失礼!」ビン・ボウ警部補は背広を探ったが、見当たらなかった。きっと忘れたのだろう。「すみません、忘れて来たようで・・・・・・」
「はああ!?おいおい、そりゃあどういうこった」男は心底呆れたように目を丸くした。「なあ、警部補さんよ。警察が手帳持たないでどうするよ?」
「いや、面目ない」
「もういい。貴様が本物の警官かどうか分からん以上、話はせん!」男は怒鳴ると、戸を閉めてしまった。
 
 仕方ない。ほかを当たろう・・・・・・。そう思ったビン・ボウ警部補だったが、少しだけ引っかかることがあり、再び戸を叩いた。

「なんだい!しつこいね、あんたも」
「すみません。ひとつだけお訊きしたいことがあるんです」
「なんだよ」
「あなたは、私が今日、ここを訪れる前から、私のことをご存知だったのではないですか?」
「あ?知るわけねえだろ、あんたのことなんか」
「いえ、だとするとおかしい点がひとつあるのです」

 さて、ビン・ボウ警部補の推理とは?
Answer「あなたは私のことをご存じないとおっしゃる。では、どうして警察での私の階級が警部補だと分かったのですか?先ほどの会話で、私は警察の者だとは言いましたが、警部補だとは一言もいっておりませんがね・・・・・・」
■
回答募集は終了しました。

このクイズのヒント

    ヒント知らないよ

このクイズの参加者(21人)

ジャンル・キーワード

携帯用ページ


携帯電話のQRコード読み取り機能でこのページを見られます。

広告 お買い物は下記のリンクからどうぞ

広告
Codyl Hi!
広告

広告


広告
クイズ大陸関連書籍