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『魔法石』の運搬
難易度:  
?オルス 2010/07/21 13:11
ここは魔法使いの卵たちが一流を目指して日々鍛錬に励んでいる学校、通称『アカデミー』。
三階建ての建物を結ぶリフトの前で、一人の生徒が唸っていた。生徒は担任の教師から、次の授業で使用する魔力が篭った石『魔法石』の運搬を頼まれていた。
『魔法石』とは、何の変哲も無い石ころに太古より存在が確認されている精霊の魔力を篭めたマジックアイテムで、篭められた魔力と色により六種類に分類される。

その気になれば世界を一瞬にして灰燼に帰すことも訳無い火の精霊の魔力が篭められた、ルビーにも似た赤い石『火魔石(ひませき)』。
世界の終りが訪れた日には、その力を以て全てを浄化する役割を担うとされている水の精霊の魔力が篭められた、サファイアと寸分の違いも見受けられない青い石『水魔石(すいませき)』。
心地よい風を運び、この世界に潤いや歓喜を齎す者の名を冠する風の精霊の魔力が篭められた、エメラルドとも度々勘違いされる緑色の石『風魔石(ふうませき)』。
この世界の聖書の『創造主様がこの世をお創りになられて一日目に生み出された、言わば創造主様の最初の子である』という記述により『精霊たちの兄』とも呼ばれ、桁違いの魔力を誇る地の精霊の魔力が篭められた、トパーズに酷似した黄色い石『地魔石(ちませき)』。
同じく『この世をお創りになられた創造主様が転身した姿である』との記述もある光の精霊の魔力が篭められた、ダイヤモンドの様な輝きを放つ透明の石『光魔石(こうませき)』。
正と負、ありとあらゆる相反のバランスを保つ為、転身の際にその身を分けられた創造主様の片割れと言われる闇の精霊の魔力が篭められた、黒真珠とほぼ同等の質感を持つ黒い石『暗魔石(あんませき)』。

今回の目的地である三階の教室へただ運ぶだけなら何も問題は無いが、この『魔法石』に篭められた魔力により事態は多少厄介なことになっていた。ましてやこの生徒の齢は六つ、おまけに入学して一ヶ月と経っていないのである。悩むのも至極当然であった(実はこれも、早くこの学校に慣れて欲しい、そしてこの課題をクリアすることによって一流に一歩でも近付いて欲しい、という担任の教師の親心であった)。
生徒を悩ませていたのは以下の条件だった。

1.このリフトは『魔法石』の魔力を動力源としている為、最低でも一つは『魔法石』を乗せなければ動かない仕様になっている。また、三つ以上乗せてしまうと魔力過多により故障の原因となってしまう為、『魔法石』は最大でも二つまでしか乗せることが出来ない(運搬者である生徒もこのリフトに乗って移動するが、その内に秘められた魔力は作用しないものとする)。

2.火と水、風と地、というように相反する魔力が篭った『魔法石』だけで保持していると、互いの魔力が反発し合ったその挙句、元の何の変哲も無い石ころに戻ってしまう。詳しい理由は未だに解明されていないが、相反関係にある筈の『光魔石』と『暗魔石』には例外が生じており、反発し合うことは無い。

3.近年の研究により判明した事実である。『風と水の精霊は五十年前の魔法大戦で魔力を消耗したが故に、風の精霊は地の精霊以外と、水の精霊は火の精霊以外との共存を余儀無くされた。精霊の力が篭められたマジックアイテムもこれに準じている』。よって、『風魔石』と『水魔石』は単独で保持していると魔力を失い元の何の変哲も無い石ころに戻ってしまう。

4.六つの『魔法石』のうち、最も慎重に扱わなければならないのが『暗魔石』で、その魔力を以て他の四属性(地・火・水・風)の『魔法石』の魔力を元の何の変哲も無い石ころに戻るまで吸い尽くしてしまう。この事態は『光魔石』と一緒に保持することで防げる。

5.そのような力を発揮する為に『暗魔石』は、世界征服を企む邪教に常に狙われている。『アカデミー』も対抗手段として校長の魔力による邪悪を寄せ付けない聖なる結界を張っている……筈だったが、寄る年波には勝てないのか、現在は校長室がある校舎一階を守るのがやっとである。他に広範囲に結界を張れる程強い魔力を備えた人物の存在は認められず、やむなく校則として『暗魔石』をたとえ『光魔石』と一緒であっても校舎一階以外に放置することを禁止し、今日に至っている。
  猶、邪教徒は『暗魔石』以外には見向きもしない為、他の属性の『魔法石』なら幾ら放置していても問題は無い。また、直接生徒を襲うことは無い。

辺りを見回しても他の生徒や教師の姿は無い。
唸っているうちに徒に時間が過ぎてしまい、回り道をする余裕も無くなってしまった。
更にここの教師は厳格で、遅刻や器物破損は問答無用で退学となってしまう。


随分前置きが長くなってしまいましたが、ここで本題に入りましょう。
無事に三階の教室まで『魔法石』を全て運ぶにはどうすればいいでしょうか?

以下の状態になると運搬失敗。
『魔法石』を元の何の変哲も無い石ころに戻してしまう。
『暗魔石』を校舎一階以外に放置してしまう。


今回は『川渡りクイズ』出題に挑戦しました。
『川渡りクイズ』なのに『魔法石』というややこしい単語を使ってしまいましたが、実はこれ、趣味で描いている小説のネタにしようと思い立ち、理詰めの最終確認としてここに投稿しました。
何度も確認したので大きな穴は無い筈ですが、理詰め関係で何かアドバイスがあればぜひお願いします(自分で考えてはいたものの、まだ別解がありそうな気がしたので)。
それ以外のツッコミは聞き流すのでそのつもりで(六歳の『アカデミー』生徒は幼過ぎるだろう、先生が鬼過ぎる、とか)。
Answer1.『火魔石』と『地魔石』を持って三階へ。
2.どちらでもいいので一つだけ持って一階へ(ここでは『火魔石』を持つこととする)。
3.『風魔石』と『水魔石』を持って三階へ。
4.2.で残した『魔法石』を持って一階へ(ここでは『地魔石』)。
5.再び『火魔石』と『地魔石』を持って三階へ。
6.5.で運んだ『魔法石』のどちらでもいいので一つだけ持って一階へ(ここでは『火魔石』を持つこととする)。
7.『火魔石』と『光魔石』を持って三階へ。
8.『光魔石』を持って一階へ。
9.『光魔石』と『暗魔石』を持って三階へ。
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