西暦１６○×年、ある国で
O画伯とN画伯、どちらが絵がうまいかで
毎日といっていい程、絵の描き比べしていました。

しかし、O画伯とN画伯の腕前は
全くと言っていいほど同じで
いつも引き分けに終わっていました。

そんなある日、その国の王が
O画伯とN画伯を城に呼び出してこういいました。

王「お前達の絵の腕前はとても立派だと聞いている。

そこで、私がお前達2人の絵、どちらがより本物のように
描けているかを見比べてやろう。

私はひいきなどは絶対にしないし、
また1回絵を見ただけで、どちらが腕前が勝っているか
判断する。

お前達は、今から10日後までに自信作をつくり
また私の城に来なさい。
勝った者には賞金を授けよう。」

これを聞いてO画伯はすぐさま家に帰り
絵を熱心に描き始めました。O画伯が描いたのは
大きなトラの絵で何色も使って、重ね塗りをしてより
本物に近づけようとしました。

一方、N画伯はO画伯とは正反対にマイペースに絵を描き始め、
色もあまり種類を使わず、単調な図柄だけを書いていました。

…10日後。
2人は城に戻り王に自信作を見せました。

O画伯は絵にかけてあった赤い布を取って、トラの絵を見せました。
王「おお、これは今にも飛びかかってきそうなトラだな。
さあ、次はおまえの番だ。」
と、N画伯に言います。

N「はい、かしこまりました。
これは私の自信作です。」
と、N画伯は絵を王の目の前に持っていきます。
王「…どうした。早く見せてみなさい。」

N画伯はその言葉を聞いて勝利を確信しました。
それは何故でしょう？
N画伯が描いた絵も一緒に答えてください。

ヒント
この勝負は「より本物のように絵を描く事」で勝敗が決まります。
王の言葉をよく見てください。

また、分かりにくい表現がありましたら教えてください。