大学病院の研究室で臨床外科医が殺される事件が発生！！

たまたま近くをミニパトで巡回中のマジスカポリスこと、私、マユミ巡査は事件発生の緊急無線を受けて現場に急行したんです！

現場到着！（一番乗り〜っ）被害者は血の海の中にうつぶせで倒れ絶命していました。
死因はたぶん、左胸を刃物で一突きにされたことによる失血死かな。それに…研究室内が荒らされてるってことは物盗り？
それから…あれは…？

「うわぁ〜！ミニパト乗務のオマエが何で殺人事件の現場にいるんだあ〜！！」
あらあら…もう本隊が到着しちゃったかぁ。指揮を執っているのは叩き上げの鶴瓶警部。
「警部殿！ゴクロウサマデ〜ス！緊急指令ヲ受ケ、現場確保イタシマシタぁ！」
「誰もオマエに緊急指令などしとら〜ん！！　はやくここから…」
「あ〜！警部！それよりこんなトコロにダイイングメーセージがぁ！！」それをしゃがんで指さして…チラッ
「馬鹿モーン！早く出て…えっ？お〜ソッ、ソレはぁ〜！？」
「ほら警部！こんなトコロにぃ〜」さらに…チラッ、チラッ
「し、しろ…？」バシッ！！「うげっ！」

被害者は絶命する直前にダイイングメッセージを残したんです。医療用ゴム手袋を着けて強く握りしめた彼の右手の人差し指は、自分の血ではっきりと書かれたイニシャルを指していました。『ＥＭ』
かなり目立つから犯人が見逃すはずはないんですけど…。それに…？

警察の調べで、被害者の貴重な臨床データが、何者かに持ち去られていたことが解ったんだけど、第１発見者の看護師は、たまたま通りかかっただけで事件には関係なかったみたいだし、せっかくのダイイングメッセージもぴったり当てはまる容疑者がいなくて…こりゃあ捜査難航か？と鶴瓶警部。「みんな…しろ…？」バシッ！！「うげっ！」

ところが、マジスカポリスこと私の囁きで、警部は容疑者の中から犯人を特定し追及、その供述から凶器や盗まれた臨床データまでも発見して、みごと事件は解決したのです。

さて問題です。次の容疑者のうち犯人は誰だったでしょう。そして私が囁いた犯人を特定する根拠は？

容疑者A：市原悦子
被害者の研究室同僚だったんですけれど強力なライバルでもあったらしいです。被害者が今回開発した新薬を妬ましく思っていたとも。

容疑者B：中山エミリ
ライバル大学のスパイで被害者に近づいていたらしいです。何かの秘密取引があったかも。

容疑者C：藤田まこと
委託を受けた製薬会社の新薬開発責任者。被害者の研究結果が彼の出世に大きく関わっていたんです。

この３名の中に犯人がいます。現場で発見したけれど私が書かなかった、ダイイングメッセージに関係する「あること」を想像して推理してくださいね。

それと、この事件と登場する人物は完全なフィクションで〜す。