ｸｲｽﾞ大陸

若刑事「まさか、それで愛田を容疑者から外そうというんじゃないでしょうね…」

太傅「勿論、愛田は容疑者から外れますが…何か問題でも？」

若刑事「大アリです！！…男が仕事でスーツを着てネクタイを締める…と考えるのは一般
　　　　的です。『仕事の時も私と貴方は一つよ…』とか何とか言って贈ったかも知れないで
　　　　しょう？それにネクタイのことを俗称で【スカーフ】と呼ぶそうじゃないですか！！
　　　　…だから、彼女がネクタイのことを知らなかったとは言えません…誰の容疑も晴れま
　　　　せんよ」

太傅「ふむ…いつもと冴えが違いますが…残念な方向に向いてしまっていますね…。私が、
　　　彼女の容疑が晴れると言ったのは、犯人が既に特定されているからですよ…。
　　　スカーフがネクタイの俗称であることを君が知っていたのは驚くべき事実ですが…
　　　彼女の言葉を正確に読む事を忘れてはなりません…『スカーフみたい』…【みたい】と
　　　言っているでしょう？これでは彼女が【スカーフ＝ネクタイ】であると認識していたとは
　　　言えませんし、何よりネクタイも、ネクタイピンも個別に考える限りにおいてはおかしな
　　　点はありません。同時にこの２つが存在していることが問題なのです。アスコットタイ
　　　とクリップ式タイピン…」

若刑事「う〜ん…ん？もしかして、また僕を試したんですか！！…非道いですよ〜…もう
　　　　参りましたから犯人を教えて下さいよ〜」

太傅「まぁ、今回は君も健闘した方ですし…そろそろ良いでしょうかね」