クイズ大陸



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?Isac 2005/05/23 13:44
間違っているというか、どうやら私だけが意見が違うようなのですが、
私は、(両方の問題共に)AからみてBの期待値が1.25倍である、という考え方に否定的な立場です。

Aが1万円と判明、あるいは仮定したとき、Bの金額は2万円または5千円ですが、それぞれの確率についての情報は存在しません。
したがって、Bの金額について確率的なことを論じる(=期待値を計算する)ことが不可能と考えています。

数式化すると返ってわかりにくいかもしれませんが、やってみます。
Aの金額を固定した場合のBの金額の確率は条件付確率になるはずなんですが、Aが1万円という状況を想定すると、

事象B1=2つの封筒の中身が(5千円、1万円)
事象B2=2つの封筒の中身が(1万円、2万円)
だけを考えればいいことになります。問題文で与えられる確率に関する情報は、
事象A1=引いた封筒の中身が1万円
としたときに、
Pr(A1|B1)=1/2
Pr(A1|B2)=1/2
ということになります。
ここで、Bの期待値は、
E(B)=5千円×Pr(B1|A1)+1万円×Pr(B2|A1)
で与えられます。従ってPr(B1|A1)やPr(B2|A1)がわからなければ計算できません。これらを求めるにはPr(B1)やPr(B2)が必要になりますが、これらの確率に関しては情報が全くないのですから、期待値が計算できるはずがないのです。
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