ｸｲｽﾞ大陸

「 秘密文書はあなたの会社にありますか？」
「 いいえ。」

嘘発見器の針は穏やかなまま、平均的な波を刻み続けている。
今回の取り調べに使用された嘘発見器は被疑者が嘘をつくと針が大きく振れるタイプのものだ。

「 例の秘密文書はあなたの自宅にありますか？」
「 いいえ。」

…嘘発見器の針が大きく振り切れた。

「 秘密文書はあなたの自宅の引き出しの中にありますか？」
「 いいえ。」

「 秘密文書はあなたの自宅の壁紙の中にありますか？」
「 いいえ。」

「 秘密文書はあなたの自宅の古新聞、古雑誌の間に挟まれていますか？」
「 いいえ。」

「 秘密文書はあなたの自宅のコピー用紙の裏紙置場にありますか？」
「 いいえ。」

これらの質問には、嘘発見器の針は平均的な波を刻んでいる。

「 秘密文書はあなたの自宅のゴミ箱の中にありますか？」
「 いいえ。」

…嘘発見器の針が大きく振り切れた。

☆☆☆☆☆

「 捜査員に告ぐ。例の秘密文書は被疑者の自宅のゴミ箱の中が疑わしい。直ちに家宅捜査を。」

被疑者の自宅に置いてあった、ゴミ箱二個を捜査員が確認した。
何者かが、ゴミ箱の中身を隠蔽したような形跡は見られない。

一つ目は燃えるゴミ用のゴミ箱。
そこには白紙の紙切れが5枚と鼻をかんだ後がみられる、丸めたティッシュペーパーが捨てられていた。

二つ目はリサイクル用のゴミ箱。
そこからはペットボトルが3本と、潰された空き缶が2個見つかった。
もちろんペットボトル、空き缶の中もチェック済みである。

ゴミ箱に近いもので、タバコの灰皿の中まで調べあげられたが秘密文書は発見されなかった。

【問題】
秘密文書はどこにあるのだろうか。

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