>>104 の続き【
第一段階の正解と解説】
そもそも、
サムはどこに行ったのでしょう。
突発的犯行である可能性も 当然ながら考慮すべきなので、
やみくもに不審人物を捜すより、
おつかいの具体的なルートでの、
サムの目撃情報を当たるほうが確実です。
探偵が3分程度で現れても、
モーガンがそれについて驚いた様子を見せませんでしたから、
探偵事務所が近所にあることは間違いないでしょう。
つまり、この町はそれなりに都会です。
「子供のおつかい先なんて 訊かなくても予想がつく」
というような、のどかな土地柄ではないということです。
「
どこに」というのと同時に、「
いつ」というのも重要です。
モーガンの証言は、それに関しては具体的ではありません。
「おつかい」も色々、「今朝」と言っても幅があります。
極端な例で言うと、
犯人からの電話があったのが 11時だったとして、
「2キロ先のアガサさんちに、自転車で届け物に行ったんだけど
9時頃出かけて、一時間半以上経っても帰ってこないなー。
すぐ戻るように言ったのに、さてはアイちゃんと遊んでるな?」
というのと、
「10時45分に、焼き芋屋の呼び声が聞こえたからひとっ走り
買いに行かせたのに、15分近く経って 帰ってこないのはおかしいかなー?」
というのではワケが違います。
捜索のしかたも全く異なるでしょう。
ということで、
第一段階の怪しいポイントは、こうなります。
『
探偵が、サムのおつかいの具体的な内容を
確認しようとしないことが怪しい。
探偵は、サムの居所や誘拐の経緯を知っている可能性が高い。』
類似の答えとして
『サムの
顔写真を確認しようとしないこと』を挙げたかたもチラホラ。
これについては、正解とも不正解とも言えるのです。
ひとまず、不正解の場合の理由としては
「子供を連れた怪しい奴を見つけたら、速やかに取り押さえます。
で、『サムくんですね?』と子供に質問すればいいでしょう。だはは。」
というのが、パック・リーの答えのようです。 が・・・。
かえるの妻 2013/12/20 22:41
父は仕事に夢中、家政婦は週一度だけ。
「息子の親しい人」を訊ねられたら、親なら
「アガサさん家にはよく世話になってる。アイちゃんと仲良しでね。」
という位は答えたい処ですが、モーガンはそうではありませんでした。
サムはいつも孤独でした。
誘拐犯から見れば、そんな子供を誘拐するのは容易だったのではないでしょうか。
なぜわざわざ、父子が一緒に過ごしている日曜日の午前中を狙ったのか?
日常的に家事を手伝っているという話から、
サムが おつかいに慣れていた可能性は高いですが、
「忙しかったので、おつかいに行かせた」と言っていますから
日曜の朝の習慣だったわけでも無いのでしょう。
では、突発的な犯行だったのでしょうか。
犯人の具体的要求が未だ不明であることも、計画性の無さの現れかもしれません。
にもかかわらず、
探偵は、「近辺で怪しい人物を調査する」と言い出しました。
やる気あるのかコイツ。\