クイズ大陸



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?かえるの妻 2011/12/14 20:15
相手を疑わない、という前田先生の立場から、
大島の言動を考えてみましょう。

高橋を保健室に送り届け、廊下を戻って来た彼は
ゾンビさんの足音を聞いた筈です。そして 前田先生の声も。
「こら、走らない! それに仮装は・・・!」

ある程度は予測できたので、曲がり角に差し掛かった大島は、
突っ込んできた人物を 上手く受け止めます。
見ればそれは 一緒に演し物に参加している親しい相手でした。
ゾンビは何やら言い残しますが、大島は まだ事態が飲み込めません。

そこへ前田先生が声をかけます。「よくできた衣装だねぇ。ナポレオンかな?」
「あっ、ま、前田先生。」
(しまった。仮装のままで旧校舎に来るのは禁じられていたっけ。
 前田先生はゾンビの扮装も咎めようとしていた。ここは訳を話さなくちゃ。)
「今、高橋を保健室に。」
質問されたことよりも、自分がここに居る理由を まず説明します。
見かけの割に 小心者なのでしょうか。先生を前に緊張しているようです。

大島の言葉から想像するに、
さきほど高橋を看た保健室の先生は、こんなふうに言ったのかもしれません。
「ただの寝不足だから心配いらないよ。
 でもホントは困るんだよね、保健室を昼寝に使われちゃ。」
それに対して大島は やはり同様に、拙い言葉ながら
高橋の活躍ぶりを訴えたことでしょう。気は優しくて 力持ち。

さて。ゾンビが養護教諭を連れて戻って来ます。その発言から、
前田先生と同じく大島も、緊急事態であることを理解します。
先の「またお前の力が要るかもしれん」とは、
また怪我人に手を貸す必要があるかもしれない、という意味なのでしょう。
それなら協力しなければ。

大島に疑わしい点は、とくに無いようです。
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