クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

占い師のおもてなし ≫No. 1
?YTK 2011/04/24 10:59囁き
「あれ?みんなみてよ?『占いの館』だって!入ってみようよ!」と言って一人の女性が駆けていく。
それを見やりながら「はははっ!ホントに元気がいいなぁ、双葉ちゃん。なぁ次朗?」と声をかける青年に対し、横にいた『次朗』は「オレも振り回され気味だからねぇ」と肩をすくめる。
「家の妹がごめんね」と後ろから声をかけられ、慌てて取り繕うように「いやいや、一葉ちゃん。俺らも楽しんでるんだからいいんだって。な、一郎?」と次朗が言うと、先ほど次朗をからかっていた一郎は「ああ、そうだな。」と頭を掻く。

そうこうしているうちに双葉が入り口で大きな声で手招きしている。
「次朗く〜ん!一郎くーん!一葉ちゃーん!早くおいでよー!!」

3人は顔を見合わせ、軽くため息をつくと双葉のもとへと歩み寄っていった。一葉がまた「ホントごめんね」とポソリとつぶやいたが、いつもの事なので男たちも笑って済ませている。


部屋に入ると中は薄暗く、いかにも無雰囲気だ。かなり手狭な室内は4人だと少し窮屈だが、なんとか占い師の前に並ぶことができた。
いかにもな部屋の、いかにもな格好をした占い師が、いかにもな口調でいかにもな質問を繰り返す。そしていかにもな水晶玉を覗いた時にその表情が曇る。

占い師「ふむふむ・・・わかりましたぞ・・・・。」
4人「え?なにが?」
占い師「貴方がた、もしくは近しい人になにかとてつもない出来事が起こる暗示が出ておる・・・・。おそらく2人の者が被害にあうであろう・・・。」

一葉「え?2人って誰と誰?知り合い?」
次朗「おい!なんとかいえよ!誰なのかわかんないのかよ!?」
占い師「その二人はお互いにとても近しい間柄のようじゃ・・・。」

それぞれに顔を見合わせると意を決したように一郎が
「おい!俺たちは見ての通り、男女それぞれが双子なんだよ!それぞれの上と下が付き合ってる。将来的には家族になるかもしれないんだ。そのくらいのヒントじゃわからないだろ!?」
双葉「それにあたしたちのパパらも仲良しだし・・・」
次朗「たしかオレらの親父の大学の先輩なんだよな?二人の親父さんって?」
一葉「うん・・・。それから一郎君達のお母さんは、私たちのお父さんの秘書をしていたのよね?」

一郎「つまり、『双子』、『カップル』、『どちらかの両親』。」
次朗「『親父同士』、『元・上司と部下』。」
一葉「『親子間』もあるんですか?」
双葉「ママ達も『ママ友』だよ?」

と、占い師に詰め寄る4人。誰なんだ誰なんだ、と激しくまくしたてると、おもむろに占い師が勢いよく、すくと立ち上がり、4人に向かい声高に一言告げた。

そうすると4人は納得して、口々に気遣う言葉をかけながら館をあとにした。

さて問題!
占い師はこのカップルに何と告げたのでしょうか?
編集