クイズ大陸



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No. 32≫ No.33 最新レスです
?nn)/ 2009/12/01 19:08
モンティホールの原題も前者に近いと思います.ただ,「最初から外れのドアが1つ開いている場合と後から開ける場合とでは,回答者の最適行動に違いが出る」というパラドックス (?) に議論の興味中心があるように思います.

第3者のひとりであるバラエティ・プロデゥーサの立場からは,風花さんのおっしゃるように,2/3の確率で景品お持ち帰りが発生すると考えて,番組制作予算を作れば良さそうです.

ただし,それも主観確率であり,「そう見積もるのが妥当であろう」という値です.実際に番組を運用していて,回答者が思った行動をとらなければ,その見積もりを修正しなければならない場合もあるでしょう.つまり,追加情報によって値が変わることから「主観確率」と考えるべきです.

また,外れのドアを開けたとき,回答者がいつも選択を変更しては,番組的に面白くないので,いろいろな演出を行って回答者を惑わすはずですが,それに対する回答者反応の出現率も(演出条件付き)主観確率として見積もっておく(かつ必要に応じて修正する)ものでしょう.

他の第3者である番組の視聴者についても,ある人は「2/3でお持ち帰り発生」と思っているでしょうし,他の人は「1/2でお持ち帰り発生」と考えているでしょう.つまり,人によって値が異なるという主観確率の性質を持っています.番組を見ているうちにそれらの値は修正されていきますが,一回の番組視聴で大きく値を変更する人もいれば,少ししか修正しない人もいるでしょう.また,どの回を見たかによって,値もバラバラでしょう.

命題(主張でも言明でも仮説と言ってもいいのですが)が真であることへの確信度を確率法則に従うように扱ったのが主観確率です.現代的な確率の定義からは「偶然」とか「ランダム」などという概念が消えていますから,そもそも,「確率」と「主観確率」は,区別する必要もないというか.比較して区別する対象でないというところです.
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